変更された請求書に潜むもの
仕入先から請求書が届き、案件も金額も自然に見える。ただ、振込口座だけが変わっている。この変更は個別に確認すべきです。ビジネスメール詐欺(BEC)は、業務上のやり取りを悪用して不正な送金を誘導します。FBIは、犯罪者が乗っ取った正規アカウントを使う攻撃も説明しています。
見慣れた表示名、正しい署名、既存のメールのやり取りは、支払いを承認する根拠になりません。自然な文章にも不正な振込先が記載されていることがあります。重要なのは、そのメッセージとは別の方法で、誰が変更を確認したかです。 [1]
把握済みの連絡先で確認する
既に登録してある電話番号で、担当者に連絡します。メッセージに記載された新しい番号や、その中のリンクからたどった連絡先は使わないでください。同じメールのスレッドに返信しても、誰かがそのメールボックスを操作できることしか確認できません。
受取人、口座情報、対象の請求書を照合します。変更を確認できなければ、送金を保留します。納品遅延を示唆されたり、極秘の指示だと言われたりしても、この確認を省略しません。FBIは支払い情報の変更について、追加の確認手段を設けることを勧めています。 [1]
後から確認できる承認記録を残す
購買と経理が共有する、一つの変更記録を作ることをお勧めします。個人の受信箱だけでなく、取引先や請求書の記録とともに保存します。二人目の確認者は、同じメールを読み直すだけでなく、別の手段で確認した証拠を確認してください。
- 取引先、請求書の識別情報、依頼された変更を記録する。
- 把握済みの連絡先と、確認した日時を記録する。
- 確認済みの口座情報を、送金予定の情報と照合する。
- 社内の二重確認手順に従い、確認者と承認者を明確にする。
- 確認後にのみ取引先情報を更新し、初回の送金を再確認する。
既に送金してしまった場合
直ちに銀行の公式窓口へ連絡し、詐欺の疑いを伝えてください。送金の停止や組戻しが可能か確認します。返金されるとは限りません。同時に、信頼できる連絡手段で担当IT部門と本来の取引先に知らせます。
元のメッセージと支払い記録を保管してください。Cybermalveillanceは、不審な転送ルールがあれば、変更前に記録することも勧めています。メールボックスへの不正アクセスの可能性を調査し、所管の機関へ被害を届け出てください。 [2] [3]
ドメイン保護と支払い承認を組み合わせる
SPF、DKIM、DMARCは、メッセージに使われた送信元ドメインを評価するために役立ちます。請求書の正しさや、口座変更の権限を確認するものではありません。正規アカウントの乗っ取りや似た綴りの別ドメインは、別の詐欺経路として残ります。
メール設定を確認するとともに、振込先変更を確実に承認する手順を整えましょう。SPF・DKIM・DMARCの関連記事では、IT担当者に求めるべき証拠を解説しています。技術的な確認と、記録に残る支払い手順を併せて運用してください。
Cyberkernの検査が担う部分
Level 1の外部セキュリティ分析では、合意したドメインとメール設定を確認し、具体的な技術対策に優先順位を付けられます。支払いの承認は経理担当者が行い、メールボックスの侵害が疑われる場合は担当IT部門が調査します。お問い合わせ時には、ドメインと利用中のメールサービスを整理してください。初回のお問い合わせフォームに認証情報や請求書の添付は含めないでください。
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出典・参考資料
公開日:
一次資料の確認日:02.10.2026。
出典と、内容が適用される範囲・限界を記事内に示しています。
